日本・世界の自転車と街
旅や仕事・日常生活を通して、日本そして世界の自転車にまつわるトピックスを、
様々な分野で活躍するサイクリストが語ります。

2020年10月15日

どこを走らせる? 家族3人で走るには? 霞ヶ浦で子供の自転車デビューを考える

いま私の自宅には、インテリアと化しているロードバイクがあります。

 

20〜30代はロードバイクとMTBに乗り、イタリア留学中は日本から来るジャーナリストの通訳としてジロ・デ・イタリアなどの世界最高峰のプロレース取材に携わるなど、常に自転車が身近な存在でした。しかし、結婚して娘を妊娠してからは自転車に乗る時間もなくなり、6年ほどが経ちました。

 

そんなある日。5歳になった娘が「自転車に乗りたい」と言い始めました。

 

 

調べてみると、最近の子供の自転車デビューの平均年齢は4.9歳(「【自転車に関する調査結果ご報告】子どもの自転車デビューの年齢が平均年齢5.7歳→4.9歳に」日本トイザらス 2018)ということなので、保育園に自転車に乗り始めたお友達が多くなり、影響されたのでしょう。

 

そんな娘を見ていたら、「よし。それなら私も自転車生活を再スタートして、家族3人でツーリングに行こう!」という気持ちが高まってきました。

 

まずは娘が自転車に乗る練習をするため、今年7月末に工具なしでペダルの着脱ができるタイプのキッズバイク購入の手続きをしました。しかし、コロナウイルスによる自転車人気の影響のためか、なかなか届かず、残念ながらまだ娘は自転車デビューできていません。

 

そこで、自転車が届けばすぐに乗れるように、一輪車、キックボードなどを使って車輪で走る感覚を練習させながら、親子3人ツーリングを目指していま試行錯誤しています。

 

娘の自転車デビュー計画で最初に困ったのが、練習する場所についてです。私たち家族が住む茨城県土浦市は、地方の都市で自動車移動することが多い社会のため、娘が自転車に乗ってどこかに出かけて事故に遭うことの心配が絶えずあり、練習する場所もクルマが走らないか気を使います。

 

また土浦市は、旧筑波鉄道の廃線敷と霞ヶ浦を周回する湖岸道路を合わせた全長約180kmのサイクリングコースである『つくば霞ケ浦りんりんロード』の起点になっています。せっかく目の前にあるので、ここで練習をさせたいのですが、サイクリングコースは多くのサイクリストが軽快に走り抜けていくので、子供の練習には適していません。

 

そこで、『つくば霞ケ浦りんりんロード』を走るのは娘が交通ルールをしっかり覚え、安全に走行できる技術を身につけてからチャレンジすることに。まずは、自転車(今は一輪車やキックボード)をクルマに載せて安全な場所まで移動してから練習することにしました。

 

話は少し逸れますが、日本のサイクリングロードの多くは、車道にラインが引かれてクルマと一緒に走る区間や、車道を横断する場所が所々にあります。走り慣れたサイクリストにとっては問題ないのかもしれませんが、子供を持つ親としては、子供やファミリーでも安心・安全に楽しめるサイクリングロードがもっと日本に増えてほしいと思います。

 

 

娘のデビューと同時に、私たち夫婦のスポーツバイク再スタートの計画も着々と進行中です。インテリアとなっているロードバイクでは娘のキッズバイクとスピードが違いすぎて一緒に走るのは難しいと考え、親用に折りたたみ式の小径車を購入して準備万端です。

 

 

自転車の魅力は、子供から大人まで共通の楽しさを一緒に味わえる点にあると思います。私たち親子も、最初にその魅力に気が付いたのが、家族3人で台湾旅行に出かけた際に3人乗り自転車で走って同じ景色を共有した時でした。

 

今度、子供が自転車に乗れるようになれば、それぞれの脚で走りながら家族3人もっと色々な感動を共有したいと思います。

「まずは霞ヶ浦、いつかは日本各地、さらに海外の道まで一緒に走りに行こう!」と今から夢は膨らみます。

筆者プロフィール

増田明子/千葉商科大学人間社会学部教授

1996年早稲田大学商学部卒業。2002 年イタリアのミラノにあるIULM Universityに留学し、 Master in Retail Managementを修了。イタリア留学中に ジロ・デ・イタリア取材の通訳などを通して、現地の自転車文化に触れる。日本に帰国後は、早稲田大学大学院MBA、博士後期課程を経て現職。イタリアの自転車事情や街情報に関心が高い。現在一児のママで子供(5歳)の自転車デビューを計画中。