コラム

2021年3月2日

“コーヒーライド”や“自転車旅”など自分時間を楽しむバイクパッキング、始めてみませんか?

キャリアを装着できないバイクでは荷物を運べない!? バイクパッキングなら大丈夫です!

ここ数年、欧米を中心に必要最低限の装備で自転車旅やキャンプライドを楽しむバイクパッキングというスタイルが人気です。

これまでバッグをバイクに付けるには、土台となるキャリアをネジなどでバイクに装着してからキャリアにバッグを取り付ける方法が中心でした。しかし、バッグ素材や装着方法の改良によりキャリアや専用パーツ・工具の必要がなく、面ファスナーを使って直接バイクにバッグを装着するバイクパッキングという新しいスタイルが誕生。これまでキャリアを装着することが難しかったロードバイクや、最近人気のオン&オフロード両方走ることのできるグラベルロードバイクなどにも気軽に装着でき、楽しみ方が広がっています。

グラベルロードバイクに面ファスナーで装着するバッグを6つ付け、キャンプライドアイテムを積載したバイクパッキングスタイル
面ファスナーはエアロ形状をしたバイクフレームなどにも装着しやすい点も特長。フレームが太すぎて装着できない場合も面ファスナーを足して固定することができる

まずは気軽にコーヒーライドやホテル泊の自転車旅を楽しむのはいかがですか?

ドロップハンドルにも装着しやすいサイズのハンドルバーバッグにガスバーナーなどを積めばツーリング先でいれたてのコーヒーも楽しめる!

当初バイクパッキングのバッグは容量15Lを超える大きめサイズが多かったですが、数年前から10L以下と比較的小さいサイズのバッグが次々リリースされています。欧米人に比べてバイク自体のサイズが小さいことの多い日本人のバイクにも装着しやすいメリットに加えて、日帰りのサイクリングなどで必要なアイテムだけがコンパクトに収納できる点が魅力です。

すべてのバッグを装着すれば本格的なキャンプ道具も運ぶことができますが、まずはハンドルバーバッグかシートバッグ(大きなサドルバッグ)を使って気軽なライドを楽しむことがオススメです。

例えば、ハンドルバーバッグに・・・

●ガスバーナー(シングルバーナー)

●コッヘル(携帯用小型調理器具)

●コーヒーミル(豆を挽く道具)

●コーヒーフィルター

●ドリッパー(フィルターを置く道具)

●コーヒー豆

を積むだけで、ツーリング先で挽きたて&いれたてのコーヒーを楽しむことができます。また私の場合コーヒーを入れる道具一式の代わりに急須を持っていき、お茶の産地で好みのお茶を買って日本茶をいれることもあります。

またシートバッグを装着すれば・・・

●携帯工具

●ポンプ

●予備チューブ2本

●輪行袋(自転車運搬専用袋)

●着替え

●宿泊道具(歯ブラシやタオルなど)

●雨具

などを収納できるので、ホテル泊の自転車旅も楽しむことができます。

上の写真は、私がシートバッグに上記のアイテムを積んで2泊3日の沖縄本島1周旅に出かけた時のスタイルです。

シートバッグに加えてトップチューブバッグ(ハンドル後方に装着してある小バッグ)には携帯電話と予備バッテリーを収納。さらに小さなバッグパックを背負い、その中に貴重品と一眼レフカメラを入れて旅をしました。

過度な防寒具が必要のない南国の旅という点に加えて、宿に入るとすぐにサイクルウエアを洗濯して翌日も着るなどの工夫はしましたが、このバイクパッキングスタイルで2泊3日を楽しむことができました!

キャンプライドなど大荷物を積載する際は、重い荷物を中心に寄せることがポイント!

ハンドルバーバッグ(①)とシートバッグ(②)に加えて、大きめサイズのトップチューブバッグ(③)、バイクの中心に装着するフレームバッグ(④)、さらに左右のフロントフォーク(⑤)に荷物を収納すれば、さらに多くの荷物を運ぶことができます。

上の写真で紹介するバイクパッキングスタイルにはコーヒーライド+沖縄本島一周旅で紹介した荷物に加えて・・・

●テント

●寝袋+マット

●携帯式ランタン(テント内照明)

●応急セット

●携帯チェア

●防寒具

を収納してあり、本格的なキャンプライドも楽しめます。

この様な大荷物を積載する場合、重い荷物をバイクの中心に近い位置に収納するようにします。ハンドルバーバッグの前側やシートバッグ後ろ側に重量のある荷物を積んでしまうとバランスが悪くなり走りにくくなってしまうからです。ツーリング途中で使用頻度の高い携帯工具やパンク修理道具などはフレームバッグやトップチューブバッグに収納し、シートバッグの一番奥にはツーリング途中で使う予定のない旅の資料や工具などを入れるのがバイクパッキングで快適に走るテクニックの一つです。

またシートバッグは筒状になっているので、いちばん奥に収納した荷物を取り出すには荷物を全部出さなくてはならず、頻繁に使わないアイテムから奥に収納していくのがポイントとなります。雨具などすばやく取り出す必要があるものは、手前に入れておくと便利です。

自分の楽しみ方に合わせて必要最低限の荷物を積むことで、サイクリングや自転車旅が持つ楽しみの可能性を最大限楽しめるようになるバイクパッキング。みなさんも気軽に始めてみませんか?

筆者プロフィール

星野知大/スポーツ&ジオグラフィックジャーナリスト

日本最大級のスポーツ自転車ショー「サイクルモード」のディレクター&司会、東京都観光まちづくりアドバイザーを務めるスポーツ&ジオグラフィックジャーナリスト。ヨーロッパを中心とした各地を取材し、とくに北イタリア・南ドイツ・イギリスに独自のコネクションを持ち、ユーロバイクや台北ショー、シーオッタクラシックなどの取材経験も豊富。
初めてスポーツバイクに乗る女子サイクリスト向けの「ジテンシャ×ジョシカイ」などの初級者から、イタリアの山岳ロングライドイベント“グランフォンド”に参加する中〜上級者向けの海外ツアーの企画同行まで、幅広いレベルのサイクリストに自転車の楽しさを提供する。
web記事では、@ DIME(小学館)や日経トレンディネット(日経BP社)などに記事を多数掲載。「東京都 伊豆大島」、「三宅島」、「伊豆3島」、「茨城県 行方市」、「所沢・飯能・狭山・入間サイクリングMAP」の制作も担当。