スポーツバイクお悩み解決事典
スポーツバイク購入前後のお悩みを一問一答で解答!
Q&Aを読んだ後スポーツバイクショップで相談するとお悩み解決のはず!?
“基本的なお悩み”解決します!
A1.スポーツバイクショップで目的・サイズにあった一台を選ぶことが重要です。
「スポーツバイク」と言っても、その種類は様々。
●速いスピードで走ることに優れているロードバイク
●山道を走るために誕生したMTB(マウンテンバイク)
●ロードバイクとMTBの中間の位置付けで街中を走りやすいクロスバイク
●クルマなどにも積み込みやすい小径車(ミニベロ)
●ロードバイク形状でオン・オフロードとも走行可能なグラベルバイク
などがスポーツバイクショップの店頭に並びます。まずは、スポーツバイクでどんな楽しみ方をしたいのか伝えることがポイントです。
楽しみ方のイメージができない場合は、デザイン・カラーなど自分の気に入ったバイクが「どんな使い方(目的)にあっているか?」と質問してみるのもいいでしょう。
購入したいモデルが決まった後はサイズ選びが重要です。身長だけでなく、腕や脚の長さや肩幅などによってバイク本体や周辺パーツ(ハンドルなど)のサイズが異なってきます。ショップでしっかり計測してもらって自分の身体にフィットするサイズを選びましょう。
A2.安全走行のためにヘルメット・前後ライト・盗難防止用ワイヤーロックは必需品!
スポーツバイク本体以外に安全に関係するヘルメットやライト、防犯対策用のワイヤーロック(鍵)は購入しておくべきアイテムです。
ヘルメットは自分の頭にフィットするか試してから購入することが重要。正しい装着の方法もスポーツバイクショップで習っておきましょう。
ライトは前方には白色・後方には赤色が鉄則。電池式や充電式などがあり使用可能時間も様々なので、目的と使用条件にあったものを選ぶのがオススメです 。
スポーツバイクはパーツが比較的簡単に着脱できるようになっています。そこで、バイク本体だけでなくホイール(車輪)なども一緒に電柱などにくくりつけられる長さ(+切られにくいある程度の太さ)のワイヤーロックを購入することで、愛車の盗難リスクを減らすことができます。
A3.クルマ ・ 歩行者が少ない安全なルートを走りましょう!
自転車(スポーツバイクを含む)は道路交通法上軽車両扱いなので、車道の左側走行が基本となります。しかし、スポーツバイクに乗り始めてすぐの人が、車道を走ることは難しいと思います。そのような場合は、少し遠回りになっても交通量の少ない安全なルートを選び、交通ルールやマナーを守って走りましょう。
都市部でも川沿いの道や緑道(自転車通行可の場合)は平坦でクルマの量も少なく走りやすい場合が多いので、安全なルートをつないで交通量の多い道路を迂回しましょう。ところが、時間帯や曜日によっては川沿い・緑道も歩行者が多いことがあり、周囲に十分注意しながら走行することが重要です。
A4.出先では新しいチューブに交換!
パンクはサイクリングや自転車通勤の途中で発生してしまうことが多いので、スポーツバイクを購入した際には交換用チューブ、タイヤレバー、携帯ポンプも購入し常に携行しましょう。また、スポーツバイクショップでパンク修理の方法をしっかりと習い、事前に何度か練習しておくことも重要です。
パンク修理には、パッチで穴をふさぐ方法と、チューブを交換する2通りあります。パッチを使用する場合は、穴を探して・・・紙ヤスリをかけて・・・チューブにパッチを貼り・・・と、時間と手間がかかってしまうので、走っている途中でパンクした場合は新しいチューブに交換しましょう。
●パンク修理が学べる動画
後輪チューブ交換編・米式バルブ クリンチャー(ダイジェスト版)
前後輪脱着編(ダイジェスト版)
A5.気楽なサイクリングには普通のペダルでOK。着脱しやすいMTB用もオススメです。
スポーツバイクを購入した際に、最初から付属していることの多いフラットペダルシティ(自転車にも付いている平らなペダル)。普通のスポーツシューズで使うことができるのでスポーツバイクデビューしてしばらくは、このフラットペダルで乗り続けている人が多いと思います。もちろん、フラットペダルのままでも十分スポーツライドを楽しめるので、気軽にサイクリングをする場合などはそのままでもOKです。
一方、ビンディングペダルは専用シューズと一体化することで、効率の良いペダリングがしやすくなります。「ロングライド大会に出場したい」「上りを速く走りたい」などワンランク上の走りを味わいたいならば、ビンディングペダルに交換しましょう。
しかし、固定状態から足を外側にツイスト(ひねる動作)して外すビンディング機構は、慣れていない場合に停車して足を着こうとすると、ペダルからシューズが外れずに、そのまま倒れて(立ちゴケ)しまうことも・・・。スポーツバイクを固定した状態でペダリングできるホームトレーナーやクルマの走らないサイクリングロードなど、安全な場所で練習してから一般道デビューしましょう。
ビンディングシューズ・ペダルにはロードバイク用とMTB用があります。MTB用ビンディングシューズは、クリート(シューズ側につく固定するための突起部分)が靴裏のアウターソール内側に付けられているので歩きやすく、ツーリング先で観光などを楽しむ場合にも便利です。さらに、ロード用に比べてMTB用は比較的簡単に着脱でき、初めてビンディングペダルを使う人にもオススメで、ロードバイクやクロスバイクにもMTB用ビンディングペダルの装着は可能です。
A6.キツイからといって下を向くのは×。上体を起こすと自然とバランスよく上れます。
上り坂ではどうしても下を向いて走りがちですが・・・下を向くことで前輪部分に荷重がかかり、常に前輪でブレーキをかけながら走っている状態になるのでキツくなってしまいます。
上り坂を比較的楽に走るコツは、視線を前に置いて上体を適度に起こしながら走ることがポイント。上体を起こしすぎると今度は逆に後輪にも余計な荷重がかかってしまうので、前輪と後輪の間に重心があるイメージで上体を起こしましょう。
また、坂に入る前に無理なくペダルを回せる程度にギヤを数段軽くして、ペダルを回し続けることが重要です。重いペダルを無理して踏んで途中で休みながら上るよりも、一定ペースで軽いペダルを回し続けて休まずに上ることを心がけましょう。
A7.ルートの距離や高低差を事前に調べて、トラブル・天候の変化を想定した準備が必要です。
長距離ライドに出発する前にルートの距離や高低差(何キロ地点で上りになるかなど)を調べ、日没前に帰ってくるための出発時間や途中の通過時間の目安などを計画しておくことが重要です。
また、走行距離や時間を把握するため長距離ライドには、サイクルコンピューターが必需品です。最近ではGPS機能が搭載され事前にルートを入力することで、コースの残り距離の確認やルートのナビゲーションをしてくれるモデルもあります。
パンクなどのトラブルを自分で対応できるように事前練習しておくことに加え、自分で対応できないトラブルが発生してしまった場合の緊急連絡先(近隣のスポーツバイクショップ・病院など)、公共交通機関の場所も調べておきましょう。
さらに、長距離ライド途中で天気が悪くなることや、高低差のあるコースでは気温が一気に下がることもあるので、レインジャケット(ウィンドブレーカー)や腕部分をカバーするアームウォーマーなどの防寒・防水ウエアも携行しましょう。
A8.スポーツバイクショップでサドルとハンドルの高さ調整などを相談してみましょう。
体格は人それぞれのため、購入した際に装着されているサドルではお尻が痛くなってしまうことがあります。スポーツバイクショップには様々な形状・素材・柔らかさのサドルがあるので、痛みに対応したサドルに交換することもできます。
また、サドルやハンドルの高さが正しくないと、ひざの痛みの原因になることもあります。サドル交換時には、ショップでサドル・ハンドル位置の細かな調整もしてもらいましょう。さらに、走り慣れてくることで走行姿勢が変わり快適と感じる高さなども変わってきますので、その際には、同じショップで自分の走力向上にあわせてスポーツバイクの調整をすることで、快適に乗り続けることができます。
A9.家の中で運動できるホームトレーナーがオススメ。バーチャルライドも注目です!
家の中に設置して室内ライドが楽しめるホームトレーナー(ローラー台)は、短い時間でもすぐに運動ができる優れものです。疲れて集中力が続かない場合でもホー
ムトレーナーは転倒する危険性がないので、忙しい人も気軽に気分転換できます。ホームトレーナーのモデルによって発生する音・振動の大きさは異なりますので、使用する環境に合わせて静音・低振動のモデルをお選びください。
インターネット回線でつないで仮想空間内の世界的な名コースを再現するアプリケーションもあり、自宅にいながら世界中を走る気分を味わえます。さらに、ホームトレーナーを使っているサイクリストが同時に仮想コースを走ることができ、世界中の人と一緒にバーチャルライドを楽しむことも可能です。時差の関係で24時間世界中の誰かが走っているので、いつでも多くの人とバーチャルライドを楽しめます。
A10.心拍計で運動強度を計測。目的に合った強度で体を動かすことが重要です。
気軽にスポーツバイクに乗るだけでも気分転換になり心と体のリフレッシュにつながりますが、短時間で効率よく運動するためには、心拍数を計測できる心拍計(ハートレートモニター)の使用がオススメです。最近では腕時計タイプの心拍計があり、手首に巻くだけで心拍数を計測できるモデルも発売されています。
心拍計で計測しながら走ることで心拍数から運動強度(運動の激しさの程度)を知ることができ、例えば、短時間しか自転車に乗れないときは少し運動強度が高く(=心拍数を上げる)なるように走行ペースを上げることで、効率よく運動不足を解消できます。
逆に、長距離を走る場合は心拍数が上がり過ぎないように注意することで、途中でのバテを防ぎ、脂肪燃焼効率のいいと言われるLSD(ロング・スロー・ディスタンス=長い距離をゆっくり走る)ライドが可能となります。
※必ずメーカーの取り扱い説明書に従って使用してください。